線画の野菜と果物のイラスト

Afterword

あとがき

Afterword

  • 読了目安 約5分
  • 原書 p.220〜224

先日、福島県会津若松市から「野菜ビジネスアカデミー(勉強会)」に参加された青年がいました。

アカデミー終了後、

「僕も、最近まで野菜を売って生活していることを胸を張っていえなかったんです。でも、お話を聞いて勇気が出てきました。僕の仕事も『野菜ビジネス』です」

と、私に胸を張っていってくれました。

私は毎月「野菜ビジネスアカデミー」と「エブリデイ・マーケットアカデミー(スーパーマーケット業界)」の2つの勉強会を開催しています。

その勉強会には、北は北海道から南は九州までさまざまな業種の方が参加されます。

神奈川から参加された女性からも、

「自分の仕事に誇りを感じられるようになってきた」

とお手紙をいただきました。

本書に書いてあることをひと言でいえば、

「小さな習慣と小さな勇気でビジネスを成功させる本」ということです。

ビジネスの原理原則と強いハートさえあれば、あなたのビジネスは今後も繁栄を約束されています。

ここで、私の尊敬する20世紀の偉大な商人、羊華堂(イトーヨーカ堂の前身)の創業者・伊藤譲さんのビジネスの教えを紹介します。

伊藤譲さんは、イトーヨーカ堂名誉会長の伊藤雅俊氏のお兄さんです。

羊華堂を創業し、年商1億円の売上高(現在の20〜30億円)の模範となるお店を作り上げました。しかし、44歳の若さで亡くなられました。

その伊藤譲さんのビジネス哲学は素晴らしいものです。

小さな事にぐらつかない自信

一、過去の努力

過去に実験し 努力して 将来の発展の為に払った努力が

二、現在の好成績

現在の信用となり、好成績となっている。

三、現在の努力を

現在の好成績だけに集中せず 将来の確実な継続 発展の為の実験、研究にも努力すること。

四、将来の為の努力

現在は 明日、過去となる。現在に慢心して、将来の為の努力を怠ってはいけない。

五、過去、現在、将来を通じて 一貫した背骨を通す努力をしよう

(『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊著、日本経済新聞社刊)

弟の伊藤雅俊さんは、お兄さんの志を引き継ぎ、またその教えを実践して、今日の世界に通用するイトーヨーカ堂グループを作り上げられました。

あなたも、わたしも、自分のビジネスにたしかな誇りが芽生えました。これからは、この誇りを大切に育てていきましょう。

私は、野菜ビジネスを通じて、何より多くの方と出会うことができました。コーチとの出会いもありました。

コーチは、私に次のよう励まし続けてくれました。

「君には、君だけの使命がある。

君らしく、勇気と誇りを持って挑戦していこう」

私は野菜ビジネスに、これからも青春のすべてを賭けていきたいと、今、あらためて決意しています。

お客さまと共に学び始め、お客さまと共に学び続け、お客さまと共に学び終える。

そんなビジネスの求道の旅を、「ロータス(蓮)・メソッド」とともに、これからも続けていきます。

さて、本書は光栄にも「第二回フォレスト大賞」に選ばれました。

受賞のとき、フォレスト出版の社長から「一般消費財(毎日の必需品)の世界で、これだけ革新的なメソッドは今まで見たことがない。世に出す必要のある内容だ」という言葉をいただきました。私の考え方を本にしてくれたフォレスト出版には、感謝の気持ちでいっぱいです。かなり難しい理論を紹介することは、私にとっての新たな挑戦でした。それを読者にわかりやすく編集してくれた稲川智士さん、近松裕美さん、本当にありがとう。

そして、日頃から野菜ビジネスでお世話になっている小林裕美子さん、すてきなイラストで和ませてくれてありがとうございます。

最後に、これまでご支援いただいた吉田孝雄さん、故荒木英樹君、故川嶋もよさん、渡邊妙先生、高本晴夫先生、碓井和夫先生、故島岡吉郎監督にあらためて感謝申し上げます。

野菜ビジネスリーダー 川島敏男

参考文献

  • 『競争の戦略』マイケル・E・ポーター(ダイヤモンド社)
  • 『競争優位の戦略』マイケル・E・ポーター(ダイヤモンド社)
  • 『商業経営の精神と技術』渥美俊一(商業界)
  • 『私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ』サム・ウォルトン(講談社)
  • 『顧客満足マーチャンダイジングPICS』鈴木聖一(ビジネス社)
  • 『船井総研の客単価アップ大革命』鈴木聖一(明日香出版社)
  • 『生きかた上手』日野原重明(ユーリーグ)
  • 『27歳の決意 92歳の情熱』日野原重明/乙武洋匡(中央法規出版)
  • 『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊(日本経済新聞社)
  • 『イトーヨーカドーの業革委員会』(講談社)
  • 『店はお客さまのためにある 倉本長治商訓五十抄』倉本初夫(商業界)
  • 『これが流通の「新」常識です。』島田陽介(オーエス出版社)
  • 『変な人の書いた買ったら損する本』斎藤一人(総合法令出版)
  • 『60分間企業ダントツ化プロジェクト』神田昌典(ダイヤモンド社)
  • 『海からの贈り物』A・M・リンドバーグ(金星堂)
  • 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版)
  • 『ザ・ゴール――企業の究極の目的とは何か』エリヤフ・ゴールドラット(ダイヤモンド社)
  • 『二十一世紀と人生を語る』池田大作(聖教新聞社)
  • 『人生問答』松下幸之助/池田大作(潮出版社)
  • PI研究所のホームページ(PIネットコンサルティング) http://www.picspics.net/index.html

著者紹介

川島 敏男(かわしま としお)

東京生まれ。野球を愛する少年で、高校2年生のとき、三塁コーチャー(背番号は「13」)として夏の甲子園大会に出場。明治大学二部商学部在学中は硬式野球部に所属し、チームワークとリーダーシップの大切さを学ぶ。

1986年、渡米を機に、欧米のチェーンストアー理論を学び、日本・欧米・アジアなど世界のA級小売店舗の視察旅行を始める。その後、食品スーパーマーケットに入社し、独自の経営法の研究を進め、1992年に「PI値理論」に出会う。2年後、客単価と客数(売上)を同時にアップさせる「ロータス(蓮)・メソッド」を創造。再度の渡米でエブリディマーケットを視察し、2003年、野菜ビジネスのボランタリー・チェーン「wakuwakuお野菜.com」を立ち上げる。

現在、「株式会社ヴェルジェ」と「株式会社野菜ビジネス(ボランタリーチェーン協会)」を兄弟4人で経営。ボランタリーチェーンの加盟店舗は100社を超え、その普及に向け活動している。

「おいしさ365日 ヴェルジェ(野菜ビジネス)」ホームページ http://www.verger.co.jp/

「wakuwakuお野菜.com(野菜ビジネスボランタリーチェーン協会)」ホームページ http://www.wakuwaku-oyasai.com/

奥付

書名
お客さまが教える「売れる商品」の見つけ方
著者
野菜ビジネスリーダー 川島敏男
発行
フォレスト出版(2004年)
  • (第二回フォレスト大賞 大賞受賞作品)
  • カバーデザイン スタジオ・ギブ(川島進)
  • カバー&本文イラスト 50%企画・デザイン(小林裕美子)
  • DTP 新藤昇
  • 図版&イラスト 川野郁代
  • 図表提供 株式会社スマーツジャパン(栗本裕一)