朝日の中、店の前に胸を張って立つ店主と仲間たちのイラスト

Chapter 05

第5章 勇気と誇りがお店を変える!

Courage and pride

  • 読了目安 約16分
  • 原書 p.189〜219

勇気を持って踏み出そう

63ページの図でも触れましたが、「ロータス(蓮)・メソッド」は単なるテクニックではありません。小さな習慣の積み重ねがあってこそ活きてくるメソッドであり、「マインド」「スピリット」がなければ、やはりなし得ないものです。

この章では、私が「ロータス・メソッド」に出会うまでの道のりと、その後多くの方々から教わり、学び続けた「スピリット」について触れていきたいと思います。

あなたもその勇気を持ってビジネスにまい進してください。

八百屋が皆から笑われる

忘れもしない中学校2年、14歳のときです。

社会科の授業で、担当の先生から父親の職業について訊かれました。

そのとき、私は自信満々に、

「はい、僕の父は野菜を売っています」と元気よく答えました。

その途端、教室中が大きな笑い声に変わりました。そうです。私はクラス全員から笑われたのです。

私は最初、なぜ自分が笑われているのかわかりませんでした。

私の父・武四は、子供の自分がいうのもなんですが、天才肌の商人でした。少年時代からの神戸の三宮での漬物修業に始まり、夜学に学び(英語も話せる)、お客をひきつける魅力ある不思議な商人でした。

そして、私を含め現在ビジネスを共にしている4人の兄弟を育ててくれました。

そんな尊敬する自分の父親、そして自分自身がクラスの皆に笑われたことが、私の商人としての原点となりました。

日本の社会が農業という分野を軽視してきたことが、あの笑いにつながったのでしょう。

しかし、インド独立の父、マハトマ・ガンジーは、「農民こそ、世界の主人公なり」と訴えました。

――どんな仕事であれ、自分の仕事を輝かせる方法は必ずあるはずだ。

私は見返してやりたい気持ちを持ち続けました。心の底で、皆の笑いが正しかったのか間違っていたのかを自分の手で証明したいと決意したのです。

クラスの皆に笑われたこと、悔しくなかったといえばウソになります

でも、今は大変感謝しています。

あの笑われた経験があったからこそ、私は商人としての道に進むことができたのですから。

学業ではなく実業から生まれたメソッド

私は学生時代、夜学ではありますが、商学部でアカデミックなビジネスセオリーを学びました。

しかし、大学を卒業し、実際にビジネスの世界に入ってみると、学生時代に学んだビジネスセオリーがほとんど通用しない現実を痛感しました。

私はそれまで学んだビジネスセオリーをすべて白紙に戻さざるを得ませんでした。

その間、実業という泥沼のビジネスマーケットのなかで、もがき苦しみながら、お店が変わる方法を模索し、実験を重ねました。

「泥沼のなかの藻にだけはならないぞ」と必死でした。

それから十年の月日が流れました。

私は32歳の春に、泥沼のなかに咲く蓮の花のようなビジネス・メソッドに出会いました。

それが「ロータス・メソッド」でした。

そして、「十年一剣を磨く」ように、そのメソッドの原型を作っていきました。

この「ロータス・メソッド」は、実践5年間で、2000年の春の売上は10倍以上(1・5億〜17億円となり、利益も過去最高利益達成)になりました。

さらにその後5年の間、「ロータス・メソッド」が私のビジネスに限らず、ほかの店舗でも活用できるかを実証・実験しました。

ビジネス上の友人や知人など二十数店舗に、このメソッドを紹介し、一緒に勉強する仲間を募りました。

やがて、ほかの店舗に効果が現れ、「ロータス・メソッド」が混迷のビジネスに活力を与えるものだと確信するようになりました。

そのときから「ロータス・メソッド」の新しい挑戦が始まりました。

仲間と学ぶ大切さを知る

「ロータス・メソッド」はさらなる広がりを持てないだろうか。そんな思いで、私はある勉強会に参加しました。どんなビジネスでも競争のないビジネスはありません。

私のように小さなビジネスをやっている人間は、一人で考えていても何も始まらないと思ったのがきっかけでした。

その勉強会では、イオン(旧ジャスコ)の名誉会長、岡田卓也さんが講演されていました。

岡田さんはつねづね、「小売業は平和産業である。小売業の繁栄は平和の象徴である」といい続けていました。

勉強会でも、参加者からの質問に気軽に答えてくれて、小さなお店であっても差別することなく、私のような若者もとても大事にする方だという印象を持ちました。

私は岡田さんに、次のような質問をしました。

「20世紀の日本の流通業には、商業界の故倉本長治先生や渥美俊一先生など、偉大な先生方がおられました。

しかし今を見渡すと、私の周りには、お二方のように21世紀に活躍するような人が見当たりません。これからは、誰とともに学んでいったらいいでしょうか。教えてください」

すると、岡田さんはこう答えてくださいました。

「21世紀は誰に学ぶのか? これは商人である以上、普遍的で変わりません。

その相手とは、顧客です。

商人は、今までもこれからも、顧客に学ぶ以外にないと知るべきでしょう。

そしてもうひとつ、尊敬できる仲間同志で一緒に学ぶことが大切です」

――やはり「ロータス・メソッド」は間違っていなかった!

私はそのとき、そう思いました。

「ロータス・メソッド」の実践でいえば、顧客に学ぶとは、顧客の声を聞き続け、その手段として商品の動きを数値化したPI値を知ることにあるのです。

同時に、最後の言葉が私の背中を押してくれているのを感じました。

一人でなく、尊敬する仲間を集め、共同体として一緒に学んでいく……。

岡田さんの言葉をきっかけとして、私は尊敬する仲間を集め始めました。

そして、日本で初めて、野菜ビジネスの「ボランタリー・チェーン(VC)」の立ち上げを始めたのです。

私のVCは通常の商品供給型のものとは違っています。

VCのVは「ヴァリュー(価値)」、Cは「チェーン(鎖)」です。

つまり、価値を創造し続ける仲間の集まりなのです。そこでは、PI値のデータを共有して、毎月集まり、全国の同志と楽しく学んでいます。なかでも、コーヒータイムが一番話の弾むときです。

誰もが、勉強よりもコミュニティの場を求めているようです。

私はこのとき、一人で考えるのでなく、尊敬する仲間を見つけ一緒に学んでいく楽しさを発見したのです。

あなたは自分の職業をいえますか?

「ロータス・メソッド」にめぐり会うまでの私は、自分の職業を訊かれるのがもっとも苦手でした。

「あなたの仕事は何ですか」

日本では、初対面の人からでもよく尋ねられる質問です。

この質問に対して、2つの対応があります。

「○○です」「□□で、△△に勤めています」と、自信満々に答えられる人。

これとは、まったく逆に「××……」と、ぼそぼそとあいまいに答える人です。

もちろん私は後者でした。

しかし、現在では一流企業に入っても企業での寿命が短くなり、終身雇用はもちろん、大手企業に入れば生涯安心という時代は終わりました。過去(学歴など)も参考にしかならず、現在から未来の可能性を見抜く社会へと変わってきています。

ですから、職業にひけ目を感じることなどなかったのです。

私は自分のビジネスを形にし、それに誇りが芽生えるのに長い時間がかかりました。

けれど、今は違います。

「私の仕事は『野菜ビジネス』です」

と胸を張って、顔を上げて、自信を持っていえるようになりました。

かつて、私のコーチから、「誇りこそ生涯の財なり」といわれたことがあります。

ですから、私の誇りは「野菜ビジネス」という言葉に変わったのです。

私は野菜を売って生活していることを、胸を張って、顔を上げて、やっといえるようになりました。

あなたは自分の仕事に誇りを持てますか?

欧米、とくにアメリカでは、親しい関係にならないと相手のプライベート、なかでも仕事について尋ねる質問はほとんど出てきません。

ともあれ、日本に住んでいるわけですから、そんなとき自分の仕事がスパッといえることが大事です。

日本のチェーンストアの育ての親である渥美俊一先生は、

「自分が何屋(何が主力商品)か、間髪入れず答えられるようでないといけない」

と、つねづね述べています。

私の体験からも、「スパッといえる」と思えるときは、心に迷いがありません。

仮に今、あなたが自分にとって不本意な職場で働いていたとしても、スパッといえるトレーニングが必要です。

そうした繰り返しが、やがて「好きで、得(価値がある)で、人のためになる仕事」ができるようになるからです。

私は、あの14歳のときから始まった屈辱の人生が、やっと「野菜ビジネス」という形に現れました。

その18年間は、「八百屋」からビジネスマンとしての「野菜ビジネス」への執念の旅路でもありました。

今も旅の途中ですが、「野菜ビジネス」という言葉の響きに、私はとても魅力を感じています。

もしあなたが、自分に誇りや希望が持てないときがあったら、独りになって、自分の仕事を冷静に見つめ直す時間を持つことが必要です。

今の自分の仕事を違う角度から深く見直すと、「嫌だった部分って、たったこれだけじゃないか」と気づくことがあります。

私のコーチは、よく「足下を掘れ、そこに泉あり」といいます。

勇気を持って、独り自分の仕事を見つめる時間こそが、一歩を踏み出す時間に変わっていくのです。

自己イメージを変える

人から「野菜ビジネスって何ですか」と質問されることがあります。

野菜ビジネスを語るとき、私はひとつのイメージを持って答えています。そのイメージですが、文字を書くのにも二通りの書き方があると説明しています。

ひとつは「ワープロ」。

もうひとつは「パソコン(ワード)」。

ワープロは、互換性が少なく単体で、「八百屋・青果店」のイメージ。

パソコンは、互換性があり、あらゆるものとコーディネイトできる、まさに「野菜ビジネス」のイメージです。

この自己イメージの違いを持つことは、実はビジネスにとって非常に大事なことです。

なぜならば、他人や他社とどうつながり、また自分が自分をどう感じるかがとても大切だからです。

自己イメージがしっかり出来上がると、厳しい競争社会のなかでも自己の存在基盤、ポジションが見え、重心が低くなり、どっしりと安定してきます。

自己の人間性という縦糸と、周囲との人間関係の横糸が相互に絡み合い、ひとつの織物を織るように形作られていくのを感じてくるのです。

それにしても、八百屋や青果店に対するマスコミのイメージは最低です。

今はほとんど見かけないにもかかわらず、市場のナンバーが付いた帽子をかぶり、紺色のエプロンに長靴をはき、店の軒先で威勢よく声を張り上げる。こんなイメージが一般化されています。

そのイメージは、自らが変えていかなくてはいけません。

しかし、実際の現場を見ると、商品を投げたり足で蹴ったりするような非常識なことが行なわれています。私は野菜業界で働いてみて、そのような市場や店舗の現場を何度も見てきました。

商品を投げない

商品を蹴らない

私のお店では、商品(野菜)を投げたり蹴ったりしていたら、その時点で働く資格を失います。こうした業界の悪しき習慣を、私のお店は改善してきました。

小さなことから変えることも大事です。

自己イメージの変革は、私にいろいろなことを気づかせてくれました。

人のためになってこそほんもの

仲間とともに学び、自己イメージの変革をなし遂げた私は、心の底から「野菜ビジネス」が好きになりました。

私のコーチからは、

「自分の人生で、一番いい仕事とは、自分がその仕事が好きであり、得であり、人のためになる仕事である」

とつねづねいわれていました。

私にとって「野菜ビジネス」は、そのときから、

  • 楽しく(好きである)
  • 得があり(価値がある)
  • 人のためになる(社会のためになる)

仕事となりました。

人のためになると思った瞬間から、「野菜を売る仕事」は自分にとってカッコよく思えてきたのです。

そのカッコよさは、容姿がいいとか、表面的なカッコよさとか、そのようなものではありません。

もっと深い、心の底から湧き出るカッコよさや潔さです。

私のような職種を含め、日本の農業に携わる人たちも、希望を持って働いています。

山形県に住む土門秀樹さんは、東京大学卒業後、「農業を魅力ある職業、本当の裏づけのある確かなものにしたい」と挑戦しています。どの分野の仕事にも、彼のようなチャレンジスピリットを持った方々が必ずいます。

おそらく職種は何でもいいのではないでしょうか。

私は、農業や「野菜ビジネス」が国民(地域社会)の健全な食生活を支える商品を販売するとても重要な仕事であると思うようになりました。

この誇りは「生涯の財産」です。

私は、野菜を食べることも大好きです。

それによって、自分も健康になり家族も養うことができます。

しかも、「野菜ビジネスマン(野菜ビジネスリーダー)」として、こんなカッコいい仕事にめぐり会えることができたのは幸せだと心の底から感じています。

コーチの言葉は、本当でした。

社会においてそれぞれの仕事(役割)を認め合える時代をはっきり確信したのです。

あなたにお伝えしたいのは、どんな仕事であっても、自分の考え方・視点の違いで価値が生まれ、それが社会のためという高みにまで昇華していくということです。

商店街が元気になる

人のために「ロータス・メソッド」を活用できないだろうか。

顧客のためにというのはもちろん、私は衰退していく商店街のために役立つことができないだろうかと考えました。

そして、仲間とともにボランタリー・チェーンを立ち上げました。

厳しい時代を迎え、商店街は年々衰退してきています。

私たちの「野菜ビジネス」(青果店)も、10数年前は7万店以上あった店舗が、2万店台に激減してしまいました。

その多くは、商店街にある店舗です。

そのような激変した環境のなかで、毎年成長進化するお店を作る。そのためにも、このメソッドをボランタリー・チェーン化することが必要でした。

商店街を蘇らせるために、私は競合相手を設定しました。

  • 年商1000億円規模のスーパーマーケット
  • 数店舗ある青果専門店
  • 自己との戦い

「ロータス・メソッド」の根幹であるPI値の実践は、昨日の自分を乗り越えることにありますが、現実的には競合店との戦いです。

その際、私は「競合店を気にするより自らが強くなり、オンリーワンの強豪店になろう」と呼びかけます。

現在、商店街にある私のお店では、平日は1800人、週末は2000人を超える顧客でにぎわいます。

どこも小さな店舗ですが、「ロータス・メソッド」とあたたかなハートで満ちあふれています。

「ロータス・メソッド」をボランタリー・チェーン化してみんなで学べば、今現在衰退している商店街でも必ず元気になります。

たとえあなたの業界が衰退の一途をたどるマーケットであっても、あなたのビジネスだけは衰退することはないのです。

父からの手紙

木のテーブルに置かれた手紙と万年筆、そばに野菜

私の思い描いたビジネスは、今やっと泥沼のなかから花を咲かせる蓮のように着実に実をつけ始めました。

あの14歳のときに決心してから20年以上、今もまだ道半ばですが、多くの方々に支えられ今日があることを身に沁みて感じます。

「ロータス・メソッド」を始める数年前、私がまだもがき苦しんでいる折に、すでに引退していた父から手紙を受け取りました。

父からの手紙

前略

元気な便りを拝見して安心している。

ビジネスの実践の最中には、いらだちの気持ちも多分にあることと思うが、ここはじっくり腰を据えて天命を待つしかないと思う。

ビジネスのデータ集めに奔走し、少しでも資料を集めて今後のビジネスの戦いに備えてほしい。

今回のビジネスのなかで、必ず何ものかを学びとってくれるものと期待している。

それは大きな自信であり、今後のビジネスと人生の指針を見出す最大の学びの場であると思っている。

戦いはこれからだ。

全国の一流のビジネスマンから学ぶところはすべて学びとってこい。

今の気持ち、根性を持って何事にも挑戦していけば、必ずできないことはない。

ビジネスの技術面では、人一倍努力せよ。

一日数回、最低一回は、自分のビジネスを猛省しなさい。

何よりも、今のビジネスへの挑戦と経験が、今後の敏男君の動向に大きな力となって現れてくることを確信している。

いよいよ、21世紀のビジネスの決戦が間近になってきた。

野菜ビジネスのリーダーとして恥ずかしくない戦いをしてくれ。

ただし、ビジネスは、一人でするものではない。

会社のメンバーすべてが一丸となって、チームビジネスに徹すること。

日頃の成果を出し切ることができれば、必ずよい結果となって現れることを信じて疑わない。

体調には十分に気をつけて、与えられた使命を存分に発揮してほしい。

自分のビジネスに誇りを持って、全力を出し切ってください。

人生でもビジネスでも、「焦らないこと」「人への配慮を忘れないこと」「自身が強くなること」の三つが勝利の要諦です。

今度遭えるときは、一段とたくましく成長した敏男君に逢えることを楽しみにしている。

会社のトップを中心に、全社員が一丸となって、最高の体調で、全力でビジネスに取り組み、最高の結果を残してくれることを今から楽しみにしている。

全社員の皆さんによろしくお伝えください。

まずは乱筆にて

父 川島武四より

人を歓ばせ、元をとり、利益を出す

私のこの本における本当の思いは、「ロータス・メソッド」のテクニカルな部分だけを習得してもらうことではありません。

このメソッドによって、かつての私のようにもがき苦しんでいるすべてのビジネスパーソンに元気を与えることです。

最近、私がとくに感じているのは、今を生きるビジネスパーソンの一番の問題は心の問題だということです。

ホープレス、つまり希望がないということです。

希望がないと、すべて悪循環になる傾向があります。

病人なら回復が遅れ、ビジネスなら成長軌道に乗れません。

20世紀後半から、まさしく日本は元気を失ってしまいました。とくに、エブリデイ・マーケット(毎日の食生活)をあつかうお店では、どこに行っても「未来がない」という言葉を聞かされます。

ホープレスとは、希望がなくなってしまった人々のことなのです。

しかし今こそ、私たちは誰を頼るのではなく、自分で自分の希望を作り出さなければなりません。

そのむかし、エブリデイ・マーケットのいわゆる商売人は、知恵を絞って稼ぐことを行なってきました。そんな人たちが少なくなってきているのではないでしょうか。

商売人とは、「人を歓ばせ、元をとり、利益を出せる人」です。

これは仕事においての原点です。

商売人ではない方でも、自分の仕事を掘り下げてみて再度見つめ直すと、結局は、誰もがここを目指していることに気付くでしょう。

一人ひとりの集中力は大企業に勝る

現在のビジネスにおいて、誰もが悩まされている問題がもうひとつあります。

それは競争相手です。

その最たる相手は大企業ということになるでしょう。とくに、お店を経営する方にとっては、大手の攻勢は脅威以外の何ものでもありません。

しかし、大きいことと強いことは無関係です。

なぜならば、「ロータス・メソッド」は小さいからこそ強くなれるということを教えてくれたからです。

かつて、私のコーチは、「必死の一人は、百万軍に勝る」と教えてくれました。

必死の一人がいないお店やビジネスは、やがて滅びていきます。

逆に小さいことのほうが、強みはたくさんあります。

小さいビジネスの強みは、何といっても、学んだことや気づいたことをスピーディに、即現場で実践できることです。変化への対応が早いのです。

会社の規模が大きくなると、やれ会議だの、やれ本部決済だのと手続きが複雑になり、ひとつのことを決めるのに数ヶ月もかかることがしばしばです。

ウォルマートの創業者サム・ウォルトンも、自伝のなかでこう遺言を残しています。

「大企業病に用心せよ」

ビジネスの基本は、その大小にかかわらず「集中力」です。

競争が激しいほど自分の視点と資源を一点に集中してリズミカルに仕事をしていけば、必ず勝機は見えてきます。

「ロータス・メソッド」は、自分のビジネスをオンリーワンにするという実績作りを目的にしています。

そこでは、必死に仕事をする一人ひとりの存在が重要です。

ですから、他社(他者)よりも、昨日(過去)の自分と今日(現在)の自分がどれだけ成長したか、また、今日(現在)の自分から明日(未来)の自分へどこまで成長できるかに集中することです。

私のお店は、年間で250万人以上の顧客が買い物をしています。

販売数量は1000万個以上にもなります。

年間250万人以上の顧客、販売数量にして1000万個以上、売上では年商20億円を「少数精鋭のスタッフで可能にする」ことが「ロータス・メソッド」の目指す必勝の方程式なのです。

私のお店には、宮沢元総理大臣やタレントの久本雅美さんまでいらっしゃいました。

宮沢元総理大臣は、キャベツを買ってくれました。

久本雅美さんは、雨の日に商店街の激励のためにお店に足を運んでくれました。

それは、スタッフ一人ひとりの集中力が多くの顧客の心を動かしたからです。

かつて、年商2兆円規模の大企業ある会長が、

「規模(売上高と店数)は、何も保証してくれない」

という言葉を残し、流通業のビジネスの第一線から去っていきました。

大企業でもビジネスに保証はないのです。

「小が大を制す」ことは、あなたにもできるのです。

輝け!小さな会社

日本の世の中は、全体の99%以上にのぼる庶民と中小企業が主役です。

残りの1%に満たない大企業の人だって、最初は中小企業だったし、同じ庶民でした。

だから、本来は100%庶民と中小企業が主役なんです。

むかし、ある青年僧が、

「私はせんだらが子なり」

といって、自分が最下位の階層の出身であることを生涯誇りに思い、権力者や貴族の階級の人々にこびへつらうことなく、庶民の子であることを宣言していました。

私は「偉いな」と思いました。

私も一生涯通じて、「八百屋の子」、「庶民の子を」誇りに思いながら、これからもビジネスの旅を続けていきたいと思います。

21世紀は、100%庶民と中小企業が主役なのです。

その主役である庶民の暮らしや中小企業の活力化のために、「ロータス・メソッド」を広めていきたいと思っています。

「ロータス・メソッド」のPI値は、お客さまからの無言のメッセージです。

その声なき声を自らのビジネスの糧とし、すべての小さな会社が光輝くことを願っています。

最後に、あるお客さまより頂戴した声を掲載し、この本の終わりとしたいと思います。

ありがとうございます。

ヴェルジェをよく利用しています。

去年は、近くにスーパーができてどうなることかと心配していましたが、やっぱり野菜や果物はヴェルジェが一番です(価格も品質も店員さんの対応も)。

今日は元旦でもあるし、福袋があると聞いたので買いました。

中身はここでは秘密にしておきますね。

でも、とても満足のいくものでしたよ(来年も買ってしまいそう)。

それに、じゃんけんで勝ってみかんも一箱(10キロ)いただいて、さらにカップルで行ったので、切り餅も1キロいただきました。

今年はいいことがありそうです。

今年も野菜をたくさん食べて、元気な毎日でありますように。