パリのカフェのような八百屋の店先のイラスト

Prologue

あなたのお店が変わる!

Your store will change

  • 読了目安 約5分
  • 原書 p.1〜16

この本は、あなたとお客さまの歓びをひとつにするための本です。

なぜならば、客単価と客数を同時にアップさせて利益を稼ぎ、自分に誇りと自信が持てるようになるからです。しかも、お客さまの笑顔が増えるというメソッドが書かれています。

売上アップとお客さまの笑顔の両方がほしい欲張りな方におすすめします。

「客単価と客数が同時にアップする!?」

そんなバカなという方もいるでしょう。でも、そんな驚くようなメソッドがあるのです。

このメソッドは、次のような方に効き目があります。

  • 自分のビジネスに誇りと自信を持てない人
  • 自分のビジネスに今後のビジョンがイメージできない人
  • ビジネスの現場で、あなただけの革新的なやり方を実現できない人

ビジネスの現場に言い換えるなら、

  • お客さまが来ない
  • お客さまが来ても買ってくれない
  • お客さまが買ってくれても利益が出ない

というビジネス三重苦に陥ってしまった人は、誰もがこの本で変わることができます。

私もかつて、あなたと同じようにビジネスの泥沼にどっぷりつかって、一生懸命に働いても結果の出ない長い冬を経験してきました。

しかし、そんな私のビジネスにも「春」が訪れました。

長い冬の間、国内外を問わず、1000冊以上はビジネス書を熟読したかもしれません。

しかも、早朝3時起床、夜11時まで働く生活を続けていました。

でも、私のようなエブリデイ・マーケット(毎日の食生活)業界に携わる者に役立つメソッドは、いくら探してもなかったんです。

今まで多くの本を読んで思ったのが、およそ次のようなことです。

  • エブリデイ・マーケット業界の現場にいない人が、なぜか本を書いている(過去にはいたとしても)
  • 有名大学を卒業したという著者が圧倒的に多く、アカデミックな話ばかり
  • 西洋の合理的な考え方を中心にしたものが多い(日本人には合わない部分がたくさんあります)
  • 「スピリット(生き方)」「マインド(考え方)」「テクニカル(やり方)」の3つがバランスよく書かれていない(ビジネスの成功と幸せが一致していません)

本書は、そんな国内外の本とは、まったく違う発想で書きました。

  • 著名な先生の説くようなアカデミックな考え方でなく、お客さまの声で売れる商品がわかる本
  • お客さまの声に基づいたメソッド、マーケティングの本
  • 今もビジネスの最前線にいる私が伝える本

もちろん、エブリデイ・マーケット業界と関係のない方でも、メソッドを活用できます。

商品を販売している人ならば誰でもOKです。

私の会社は、このメソッドのおかげで、売上は5年間で10倍以上(利益も過去最高額)にもなりました(1995〜2004年は1.5億〜17億円、現在はちょうど20億円を超えるところです)。

ここであなたにお伝えしたいのは、売上や規模が大きくなったことではありません。

「ビジネスの冬が春になる」

左は雪をかぶった裸の木、右は同じ木が花と実をつけているイラスト
ビジネスの冬が春になる

この実感が、実績とともにやってくるということです。

私がつかんだ心の豊かさをあなたに伝えたくて、お店の現場で本書を書き上げたのです。

今の時代、会社の売上や規模は何の保証にもなりません。逆に小さいからこそできる利点のほうが多いのです。

この本のメソッドの目的を、もう一度繰り返します。

  • 客単価と客数を同時にアップさせて利益を稼ぎ、自分に誇りと自信を持つ

私はこれを「ロータス(蓮)・メソッド」と名づけました。

泥の中から一輪の蓮が咲いているイラスト
蓮の花は、泥沼にしか咲きません

蓮の花は、泥沼にしか咲きません。

その泥沼(ビジネスの現場)から花(やりがい・達成感・誇り・自信)と実(実績・売上・利益)を、それも同時に実らせるのが「ロータス・メソッド」なのです。

「ロータス・メソッド」のおかげで、私のお店はイメージがガラリと変わり、自分の仕事に誇りを持てるようになりました。今は自分の仕事を「八百屋」だとは思っていません。

「私のビジネスは『野菜ビジネス』です」

と胸を張って答えます。

冬のビジネスの象徴といわれた私の業界で、春を迎えることができた思いがします。

さて、あなたは冒頭の写真を見ていただけましたか。

八百屋・青果店が野菜ビジネスに転換した私たちのお店です。

フランスのパリにあるカフェみたいでしょ。

毎日、マルシェ(市)のようなにぎわいがあるんですよ。

現在では、こんなおしゃれなお店が5店舗あって、年間250万人のお客さまが来店されます。

年間1000万個以上の野菜がお客さまの手元に渡り、多くの家族の方に食べていただけるんです。お客さまの笑顔が見えてくるようです。

あなたのビジネスでも、「ロータス・メソッド」で必ず春がやってきますよ。

本書を読み終えたとき、

  • スピリット(生き方)
  • マインド(考え方)
  • テクニカル(やり方)

の3つが、バランスよく変わってくるのが感じられるはずです。

本書の構成は、第1、2章で「マインド」を、第3、4章で「テクニカル」を、第5章で「スピリット」を説明していきます。

「テクニカル」の部分では、実際にあなたのビジネスであつかっている商品を思い浮かべながら、数値(データ)を出していきます。

「数学の勉強は辛いな」

そう思った方は安心してください。「ロータス・メソッド」の基本は足し算です。「算数」があなたのお店を変えてしまうのです。

きっとワクワクするはずです。ですから、楽しみながら読みすすめてください。

私の尊敬するコーチは、「足下を掘れ、そこに泉あり」と教えてくれました。

しゃがんでスコップで足元を掘ると、澄んだ水が湧き出すイラスト
足下を掘れ、そこに泉あり

ビジネスチャンスは、どこか遠くにあるのではなく、「今、ここに(足下に)」あるのです。

この本を手にとってくれたあなた、あなたにも新たなビジネスチャンスが待っています。

さあ、小さな勇気と習慣の結晶である「ロータス・メソッド」で、ビジネスの冬を春に変えていこうではありませんか!

2004年3月

野菜ビジネスリーダー 川島敏男

※編集部注 本書で使われている「ロータス・メソッド」は、「スピリット」「マインド」「テクニカル」の3つの部分を総称して使用しています。第3、4章の「テクニカル」部分は、PI研究所のMD方程式と呼ばれるものを野菜ビジネスに応用したものです。